仕事辞めたろ、、、
とか思いつつ、もう何年も経ってしまった。
が、一昨日と昨日、友達と広島へ旅行して決心がついた。
明日、「仕事辞めます」と言うつもりだ。
仕事を辞めたいけど辞める決心がつかない
惰性でズルズルと働いている
辞めずに今のままでいっか~
とか思っている人がいたら、旅行してみて欲しい。
確約はできないけど、何かが変わるかも。
必要な人が必要なタイミングで現れた広島旅行
不思議な話だが、広島では仕事を辞める決心がつかなかった私にふさわしい人との出会いがあった。
温かい人が集まるお好み焼き屋さん
まずはあるお好み焼き屋さんにて出会った人たち。
一言で、「自由な人」。
それも一人や二人じゃない。次々と集まるたくさんの常連さんと出会うことができた。
みなさんとても温かく、そして自分の人生を楽しんでいる。
仲間でワイワイ、でも干渉しすぎない。
それぞれ自分の趣味があり、仕事があり、生活がある。でも、みんな毎日そのお店に集まって他愛もない話をして、ふらっと帰宅しているらしい。
みんなでそれぞれを認めているっていうか、「評価」とか「条件」とかナシで受け入れ合っている。私がしばらく触れていなかった、人の温かさを感じる空気だった。
そんな素敵な人たちの集まりを見ていると、なんだか自分がすごくちっぽけな人生を生きているようで。というか、自分の悩みが悩みに思えなくなるというか。
もっと自分が好きな道を歩いたらいいじゃん、ってシンプルに思えた。そして、自分が仲間になりたいと思う人たちと出会える道を選ぼうよ、とも思った。
自分が好きなものを熱く語る雑貨屋の作家さん
素敵な雑貨屋さんにも出会った。
建物の2階に上がると、よく行くショッピングモールにはおいてなさそうなレアな服や雑貨がいっぱい。
商品を手に取って見ていると、奥のレジに座っているオーナーとおぼしき女性が丁寧に作り手がどんな人か、どんな経緯で仕入れたのかなどを教えてくださった。
オーナーさんが熱っぽく語る姿は、お店に置いてある商品・・・というより作品がいかに心を込めて作られたものかが我々によく伝わるものであったし、1点1点、オーナーさんが本当に惚れ込んで仕入れたのだなと感じた。
実際、お店に置いてある作品はどれも手が込んだものばかりで、中には異国の地からやってきたものもあった。
友人はビーズのアクセサリー、私はリサイクル素材を使って作られた柔らかなナイロンのバッグを購入。たまたま見つけたお店で素敵な作品と出会うことができた。
それと同時に、オーナーさんの仕事への愛、クリエイターとの温かなつながりも感じることができた。好きなことを仕事にするってこういうことなのかな。
オーナーさん自身も作家のようで、今度展示会に出品されるのだとか。
こじんまりした空間に流れるゆっくりとした時間。でも、所狭しと並べてある作品はどれも濃密なストーリーを感じさせるもので、ただのお買い物ではなく心も温まるお店だった。
好きなことを突き詰めたコーヒーショップのオーナーさん
最後にもう1つ、とあるコーヒーショップで印象的な出会いがあった。
そのお店のオーナーさんは昔からコーヒーマニアで、会社員生活を経たのち、なんやかんや縁があって本格的にコーヒーの道へ進んだらしい。
素敵なお話を聞いて思ったのは、「やっぱり人生ってスキルより縁なのかもな」ということである。
先ほど書いたお好み焼き屋さんでの出会いもしかりだが、結局はどんな人と出会うかで人生の濃さや楽しさが変わるのかなと。
こちらのコーヒーショップでは、オーナーさんの大変な会社員時代のお話を聞くこともできたし、どれだけコーヒーを愛しているかについても聞かせてもらった。
話の中でとても心に残ったのは、
人は家を買うために何千万の借金はするのに、事業のための借金は怖がる
というお話。オーナーさんから言わせれば、家を建てるために巨額のローンを組む方が怖いとのこと。
そして、勇気さえあれば誰でも独立できる、ということも仰っていた。そこのコーヒーショップには、かつての同僚も訪れるらしいが、みんなオーナーさんの働き方を羨ましがっているようだ。
確かに、好きなことをビジネスに換えて生計を立てることに憧れがあるのは分かる。だけど、みんななんやかんやで安定的な会社員生活を選んでしまう。
オーナーさんの話を聞いていると、かつての同僚はまさに今の私自身でもあり、改めてこのまま今の職場でダラダラ働き続けることに対する疑問が強くなった。
趣味のお話なんかも聞かせていただき、暑さによる疲労も一気に癒された。
そして、前日のお好み焼き屋さんでの出会いも相まって、コーヒーを飲み終えるころには不思議と退職への抵抗がなくなっていたのであった。
急に仕事がどうでも良くなったので辞める
広島旅行を終えるころ、すっかり私は退職の決意が固まっていた。
今までは、
「そうは言ってもこれでいいのか」とか、
「これからの生活どうするかな」とか、
起きてもいない先のことをあれこれ考えて踏ん切りがつかなかった。
でも、広島で多くの素敵な人たちと出会ったことで、
人生何とかなる!!
という、不思議な安心感を得ることができた。
そうなると、急に今の仕事がどうでも良くなってしまった。
一体どれだけ上司の代わりに考え、あれこれ動き回ったのだろう。
職場では誰もそのことを褒めることはないし、「君の上司はあんな感じだからしょうがないね」くらいのことしか言わない。
だから、いつの間にか会社で便利屋みたいになってしまっていた。
今、自分が引き受けている仕事も誰かがやらないといけないけど、誰も旗振りしないからヤベーやらなきゃ!と思った私がやっているだけである。
似たようなことが何年も続き、まさかの広島旅行というイベントで糸がぷつんと切れた感じである。
ま、いっか。
広島旅行でパワーをもらったので、私は明日「辞めます」と会社に伝えるつもりだ。
日本は辞めるときになかなか面倒なことが多いので、もしかしたら一筋縄ではいかないかもしれない。でも、もう決意は固い。何を言われても「決めました」と言う腹積もりはできている。
あまり難しく考えすぎず、リラックスしていきましょう。