昇格したい!と正直に上司の上司に言ってみた結果

出世意欲を上司の上司に伝えた

私は7月の頭に「退職したいです」と伝え、結果として引き留めていただき残ることを決断した。

そして残留の決定から数週間経過した先日、上司の上司に「昇格させてもらえないか」と直訴してみた。

結果、私が上級職を目指していることを好意的に受け取ってもらい、ぜひその意欲をくみ取った仕事や役割の割り振りを考えていく、と言ってもらえた。

場合によっては、今後の組織変更のときに今より2つくらい上のポジションも考えるとのことであった。

さて、今回は昇格の直訴について思ったことを書きたい。

しみじみと思ったのが、不満と要望は明確に、そして直接しっかり話をすべきということである。

頑張っているのになかなか出世させてもらえない、都合よく使われている…と感じる人がいたならば、自分自身をしっかりプレゼンし、自らのビジョンを示すことを試してみる価値はあると思う。

余談:出世意欲を伝えた背景

簡単に私が置かれている状況をまとめると以下のような感じ。

・上司がとにかく怠慢

・部門の実務的なことをすべて私が引き受けている

・上司が作成したチームのスキルマップが長年更新されていないことが判明

・スキルマップに実際私がやっているのに含まれていないことも多々あることが判明

・自部門に任されたプロジェクトなどいつも流れで私が主導してきた

・上司も放っておけば私がやると読んで怠慢が加速

・私のやる気が消滅しかける

・退職を申し出たが、本部長からこの部門は解体して新しい組織を作るから、と引き留められる

・でもそれまで数年かかると言われる

・先が長すぎてモチベの維持が難しいと感じる

・最近、上司の怠慢がさらに加速

・頑張り損、便利屋のように扱われていると改めて感じる

・つか今のポジション以上のことをいつもやってね?という疑問と不満が強まる

・本部長に今のポジションと自分が引き受けている仕事の内容に乖離があると直訴

…ということである。

退職したい→やっぱ残る:その身分で昇格を直訴ってどうなの?

自分が正当に評価されていないと感じたがゆえの退職意向だったのであれば、別に問題ないと思っている。

というか、自分がそうだったのでやっぱり直訴して正直な気持ちを話して良かったと思う。

私は、一度は組織を脱退しようとした身分である。そんな自分が「昇格させてください!」なんて、図々しいかなとも確かに思った。

しかし、自分としては今の会社に残るからにはキャリアアップの意向は伝えなければならないことだった。

結果として自分の気持ちを上の人に受け止めてもらえてうれしかったし、自分自身もスッキリした。

だから、評価に不満がある人であれば辞めることを決断する前に自分の考えを評価者にぶつけてみるのも大事だと思う。

その上でぜんっぜん話にならん!ということであれば出ていく、という感じでいいのかなと。

上司は自分の状況や本音を驚くほど知らない

上の人は忙しい。だから、なんとなーく感じ取れる問題があっても、それらすべてに関わってくるとは限らない。

だから、問題はこちらから話をしないと想像以上に何も伝わらない。

…というのを今回の件で身に染みて思った。

私の直属の上司はひどく怠慢で、上司の上司もそれをそばで見て分かっていつつも、決定打を打つことはしてこなかった。

そんな状況でモチベーションもなくなり、外へ出てみるか…となったのが私である。

ただ、上司の上司(以後、本部長)としては、私が本心ではどうなりたいのか、何がしたいのか、イマイチそのあたりが見えて来なかったというのだ。

確かに、思い返せば現状の不満をちょっとしゃべったことはあったが、それはあくまで表面的なものでしかなかった。

何に不満があるというのは話しても、だからどうしたいのかーという部分について自分でもあまり深く考えてこなかったのだ。

正直、自分としては「見てたら分かるじゃん。それなのに何で何も対策をしてくれないの?」と思っていたが、状況を自分でリードできるように頼んだことはなく、それが不満を放置されていた要因だったのだ。

昇格したいんだったらどう伝えるべきなの?

正しい方法があるかは不明だが、私は以下の資料をそれぞれA4/1枚で作成した。

1.新部門の役割と自分のキャリアビジョン

2.スキルロードマップ

1.についてだが、本部長との話で今の部門が解体されて新生部門が誕生するのが早まったことを知った。

もしかして、私がやる気なくして辞めたいとか言ったから?とちょっと思った。笑

で、その新生部門についてはまだ細かな役割などは決まっていないとのことだったので、自分なりに組織デザインを考えてみたのだ。

そして、新しい部門の中で自分はどういう役割を担い、どんなポジションにいつまでに上がりたいのかを明文化した。

これで上のお方には知らなかったとはもう言われることはないし、自分自身も宣言したからには頑張る理由ができた。

2については非常に抽象的な内容ではあるが、とりあえず今後自分が身に着けたいスキルや知識を書いて提出しておいた。

狙いは自分の向上心を示すことと積極的に研修などへ出してもらう機会を得ることにあり、こちらも問題なく受け入れてもらえた。

昇格させてくれ!と口だけではなかなか難しいことはあるので、今まで自分がやってきたことを資料にまとめたり、自分のビジョンを見える形に落とし込むのが良いと思う。

納得できない!じゃなくて要望を適切に伝えること

人事評価にブツクサ言う人は多い。自分もそうだった。

しかし、じゃあ何が納得できないのか、どうしたら納得できるのかを上司としっかり話し合っている人は少ないように思う。

すでに上司と部下が常日頃からコミュニケーションを密に取る風土ができあがっている場合は除いて、そのあたりがうやむやになっている組織も多いんじゃないか。

私の会社は人事評価なんてめっちゃテキトーだし、埋もれている優秀な人もいる。

だけど、今回の自分の件をふまえて思ったのは、文句ばっかり言っていても変わらないということだ。

ていうか、私のような末端社員の本音というのは驚くほど上の人らには伝わっていない。

こちらとすれば「見たらわかるでしょ?」という状況でも、実際にデータを用意したり事例を見せたりしないと伝わらないのだ。

その上で、自分が何に不満を感じていて、どうなってくれたら納得できるのかを単純明快に示す必要がある。

残念ながら、真面目に嫌なことも呑み込んで頑張っている人ほどただの便利屋にされやすいのだ・・・。

もし頑張っているのに評価されている気がしない・・・というのであれば、きっちり疑問や要望を上の人に伝えてみよう。

この記事を書いた人

Sleepy Cheetah

日記のような感じで日々の出来事や思ったことなどを綴ります。
お金のニオイがしない、昔ながらのブログが好きです。
中国地方のとある場所/30代独身OL