私が所属している経営企画室は、社内でも死にかけている部署である。
無責任でやる気のない上司、何も手を打たない経営陣などにより、この部署が消えるのは時間の問題だと私は考えている。
私は先週、9月末で退職したいと会社に伝えたがなんやかんやで残留を決めた。
しかし、残るからにはこの沈みゆく船の中で自分がどうしていくのか考えなければならない。
私が一番良いと思うのは、今の経営企画室はそのうち消えるとして、新しく作られる部門を今から勝手に想定して向上心のある仲間とともに作っていくというものである。
現状の経営企画室が役立たずといっても、会社にはIRをしたり事業戦略を考えたり企画したりする部門がやっぱり必要だ。
だから、将来的に ”新生” の経営企画室らしき部門ができることを見込んで、新たな部門に求められる役割や責任を今から考えておくのである。
なぜ役立たずの経営企画室になってしまったのか
考えられる理由は以下のとおり。
- とりあえず開示に係る業務をすればいいと思って作られた
- 業績の拡大とともに経営企画室の役割の見直しをしてこなかった
- 怠慢な創業者の息子を安易に経営企画室長に置いた
- 何も仕事をしなくても誰も注意しない
- 会社にビジョンがないので目的を持った活動が難しい
私が知る限り、今の会社の経営企画室は上場に関する業務を行うことを目的として作られたらしい。
要するに「IRに関することさえしておけばいい」というのが定着してしまい、会社の規模の拡大と経営企画室の責任や業務内容のミスマッチを長らく放置していたのだ。
拍車をかけているのが上司(室長)だ。彼は創業者の息子でありながらかなりの怠慢であり、まったく仕事に対して熱意がない。しかし、一家は大株主。彼の資産管理会社がうちの会社の大株主第一位である。
創業者の親族が筆頭大株主とは、プライム市場上場企業といえど古臭さが目立つ。しかも、肝心の息子が仕事をしないとなると余計にお荷物である。
経営企画室長が怠慢なのを放置している経営陣にも問題があると私は思う。創業者の息子だからってそこまで優しくする必要があるのか?今や組織は右肩上がりで成長しているのに、いつまで庇い続ける気だろう。
そして、最後に挙げた「そもそも会社のビジョンがない」という由々しき事態。プライム市場上場企業なのに、投資家に対して魅力的な将来を語る姿勢が欠けている。ビジョンがないことは社内での活動にも悪影響を及ぼしており、みんなどこを目指して何をやったらいいのか掴めないままだ。
沈没しそうな経営企画室でやれることを考えてみる
一緒に自分も沈む・・・というのも本当にやる気が折れたときはしょうがない。けど、今はまだ「クソったれが」という怒りや納得できない気持ちを抱えているので、とりあえず期待値は低めにあがくことにする。
実際、考えていることは以下のとおり。
- 事務部門における中堅層のリーダーとなる
- 事務部門と現場をつなぐ活動をする
- 経営企画室と同様の部門を仮形成する
まず、異動は考えていない。頑張っても意味はない気がするが、上司に一泡吹かせたいという気持ちがある。それと、営業も経営企画室と似たような空気が流れている部分もあり、異動したところで毎日元気に頑張れるわけでもなさそうだからだ。
事務部門におけるリーダーとなる
これは、事務部門で中堅社員としてそこそこ年数や経験がある人と向上心がまだある人を集め、事務部門全体の役割や方向性を策定するというものだ。
現在、事務部門は経営企画室、総務部、経理部の3つである。本当は経営企画室は現場と事務の中間でしっかりやるべきだが、今のところ事務要員。それはしょうがないので、今の立場でやれることをやる。
事務部門は部長・室長レベルの会議は月に1度あるものの、どういった会議がなされているのかは課員に全く知らされない。
もしかすると機密情報を多く扱っているのかもしれないが、そもそも何のためにやっている会議なのかも外から見ていて分からない。ただ、「コミュニケーション不足だから」というありきたりな理由でなんとなくゴールも設定しないままやっている感が強い。
では下っ端は独自に動いているかというとそういうわけでもない。それはそれで問題だと感じている。だから、これからの会社を担っていくであろう中堅層が将来の自分たちの価値や役割を考えながら仕事をしていくためにも、部長クラスとは別に活動すべきではないかと考えた。
人数も少ないし、想定しているメンバー構成的にしっかりとした話し合いができると期待している。
事務部門と現場をつなぐ活動をする
これは、先ほど書いた事務部門における中堅層MTGの中で考えたいと思っている。結局、事務部門は現場のサポートをしてナンボである。
現状、事務部門と現場には距離感があり、特に現場は事務方を悪く思いがちである。しかし、事務部門としても別に役立たずになりたいわけではなく、具体的に現場が必要とするサポートを分かっていないだけなのだ。
だから、事務部門MTG内で全社の中での自分たちの役割を明確にし、現場との関係を築けるような方法を考えたいと思っている。
経営企画室と同様の部門を仮形成する
現状の経営企画室はクソでそのうち沈む。しかし、経営企画室に本来求められるような仕事を遂行する部門は必要だ。ーという観点から、生まれ変わった経営企画室の定義や役割を考えようと思っている。
生まれ変わるときは「経営企画室」という部署名でないかもしれない。業務内容も世間一般的なものにとらわれず、うちの会社に則したことをやる。
役割、定義、人員・・・未来を想定して今のうちからコツコツと土台作りをしておこうというものだ。
ちなみにこの構想を練るのは一人では当然ムリなので、社内でも向上心があってビジョンを真面目に描いている人に声をかけるつもりだ。
自分が燃え尽きない程度にやっていく
組織改革!社風改革!などデカいことを掲げる気はない。そんなことをやっていたら燃え尽きてしまうし、わりとすぐ心が折れると思う。
あくまで仕事以外にもエネルギーを注げる趣味などを持ちつつ、会社内でできることをいろんな人と協力しながらぽつぽつとやっていくつもりだ。